こんにちは、ゴリパパです。
小学校の先生をしています。
十数年学級担任をしていますが、学級崩壊したことは0回。
保護者に悩まされたことは1回。(もちろん少しのクレームは来る)
凡人の自分でもまずまずの教員人生を送ることができている原因の1つが読書。
本には、知恵が詰め込まれています。
悩む暇があるなら読書。人生を豊かにしたいなら読書。
この記事では、みなさんに共有したい本を紹介します。
詳しいプロフィールはこちら!
『子供を動かす法則』 向山洋一 著
学級担任をしている方、思い通りに子供が動かず悩んでいる方、どうして子供が動いているのか自分で言語化できない方、来年度の学級開きで失敗をしたくない方はぜひ読んでみてください!

初任者時代にこの本に出合えてよかった
最後の行動まで示してから、子供を動かせ
「最後の行動まで示してから、子供を動かせ」
子供を動かす法則(群れとして動かす場合)
もし、最後の行動を示さずに子供を動かすとどうなるのか。
例を見てみましょう。
よし、今日は校庭で写生をさせよう。みんなが楽しんでくれるといいな。

ここで写生をします!
よーし、いい絵を描くぞ~
やっほーい
あぁ、みんな行っちゃったな。けど、いきいきしているからいいか!
(数分後)
先生、グループで描いてもいいですか?
先生、裏庭に行ってもいいですか?
暑いので教室に帰ってもいいですか?
ゴリパパ先生、体育の授業中なのでもう少し端で描かせてもらえませんか?

みんな集まって~!!!
上のような体験や似たような体験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
このようなことが重なっていくと子供が話を聞かなくなります。
では、実際にはどうすればよかったのか。
向山先生の法則を確認していきましょう。
最後の行動まで示してから、子供を動かせ
・何をするのか短く説明する
・どれだけやるのか具体的に示す
・終わったら何をするのか示す
・質問は一通り説明してから言わせる
・個別の場面を取り上げて褒める
上の法則を用いた場合はどうなるのか。

説明をします。質問は最後に聞きますね。
今日は、写生を12時までします。場所は校庭だけです。体育の邪魔にならないように隅っこで描くようにしましょう。もし、終わったら先生のところへ来てください。何か質問はありますか?(質問が終わったら)12時には教室に帰ってきてくださいね。では、みなさん頑張ってきてください。
上の言い方はほんの一例です。
「写生は何時まででしょう?」「終わったらどうするのでしょう?」等、クイズ形式で再度確認させると子供は飽きないことが多いです。
要するに、上の法則に当てはめて活動をさせるといいということです。
褒める場面は、このような時には難しいでしょう。
教室に帰って褒めるということがいいかと思います。
仕組みとルールの構造を作る
4月は仕組みとルールを作る時期
ゴリパパ先生、窓を開けてもいいですか?
(ニコニコしながら)いいよ。
先生、外で遊んでもいいですか?
いいよ。(どうしてそんなことを聞くんだろう)
野菜は残していいですか?
なるべく食べてごらん
体育の準備運動は誰がするのですか?
ちょっと待ってて。
給食を食べ終わったら片づけていいですか?
いいよ。
前の先生はダメって言ってたんだけどな。
先生、野菜は残していいですか?
あー、いいよいいよ。
なんで野菜残してるの?
先生がいいって言ったもん。
私はダメって言われたよ?
先生、トイレに行ってもいいですか?
あー、もう、自分で考えなさい!
こうなると、子供が独自でルールを考え、クラスが騒々しくなることが考えられます。
ルールに関しては、以下の3点が重要になります。
1 今までの「ルール」と違っていないか
2 ルールの意味が語られているか
3 クラスみんなに伝えられたか
今までのルールや学校のルールがありますので、もしその場で判断できないときには、「確認するからちょっと待ってね」と保留するのも一つの方法です。
し過ぎは良くないですが・・。
どうしてそのルールが必要なのかを話すことができると、1年間クラスでそのルールは成立します。
一番先生が失敗しやすいのは3番らしいです。
ルールはみんなに確実に伝える。
これは、明日からでもぜひ取り入れるようにしたいものです。

子供が話を聞いているクラスならすぐに取り入れられる!
ゴリパパ的まとめ
集団を動かす際には、動かされる側が一人ひとりが何をすべきか理解をしていないとスムーズに動くことができない。
これは、自分が教員生活をしている上でとても大切にしている考え方です。
動かす際には、叱るを主とした動かし方は難しいので、褒めて価値づけをしていくのが先生も児童も気持ちがよくオススメです。
しかし、私としては、叱ることも大切だと思っています。
もちろん、一発で叱るのではなく、手立てを立てた結果、してはいけないことをしたら叱るという具合です。
叱るにも技術は必要です。
また、先生の指示通りに動いたり考えたりした児童が損をするようなクラスではあってはならないと思います。
このような子たちにクラスは支えられています。
見過ごされがちですが、個別に褒めることが大切だと考えます。
上で紹介したのはほんの一例です。
10年超えた今でも読み直すくらいいい本だと思います。
読んでない方はぜひ!

子供が動かない悩みを減らしていこう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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子育て、教育を通じて
よい社会にしていこう!
またね!!
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