小学校の先生の仕事って? ~1年目編~

学校現場

こんにちは、小学校教員のゴリパパです。

以前、友人と話していると、「小学校の先生って普段何してんの?」と聞かれました。その友人は理解があるので、「先生って楽なんでしょ」とか「休み多いんでしょ」とかは一切言いません。逆に僕から、「一般企業と比べると楽なんじゃないかな~」などと言って笑って話してました(笑)友人も僕もお互いの仕事を実際にはしたことがないので、実際に働いてみないと大変さはわからないでしょう。この記事を読むと、1年目の小学校の先生がどんな様子なのかがわかります。ぜひ、見て行ってください!

1年目の僕を見ていっておくれ

小学校の先生の仕事

タイムスケジュール(1年目の僕のもの)

もちろん日によって違いますが、スタンダードなものを載せておきます。

6:00~        学校着、湯沸かし、机拭き、終わると自分の仕事

7:30~        校門で子供たちにあいさつ

8:20~        朝の会など

8:30~12:00ごろ 授業

12:30~13:30  給食、昼休み、掃除

13:40~       授業(5時間目と6時間目の学年がある)

15:50~       さまざまな会議、研修、授業の準備、提出書類作成等

20:00ごろ      帰宅

帰宅時刻は、体感での平均です。独身の僕は、何時からでも何時まででも仕事をすることができました。十数年前はタイムカード等、勤務時間を記録するものはないので、自分がどれだけ働いているのかよくわかりませんが(笑)休憩時間はあったようですが、その存在を知ったのは3年目でした。休憩時間=会議が入らない時間でしたので、普通に丸付けや授業の準備をしていました。

0 誰の仕事かわからないものは新人の仕事

どの会社でも同じなんですかね?誰が飲むかわからないお茶のために30分お湯をわかしてポットに入れる作業をしていました。今思うと、沸かせるポット買ってくれやって話ですが・・

また、机も拭いていました。なぜ僕が!?とも思わず当たり前だと思っていました。文化って怖い・・。

ゴミ出しもしていました。

誰の仕事やねん・・。

1 授業

当たり前ですが、学校の先生は授業を行います。そんなことは知っていて現場にきていたつもりですが、初めての授業の前日何をしていいのかわからなく絶望した記憶があります。隣の先生に教えていただき事なきを得たのですが、いじわるな先生だったら1回目からつまづいていたでしょう。もちろん、新人の頃の方が授業の準備に時間はかかります。

授業は、こだわりだすと終わりがありません。授業のうまさでマウント合戦も教員同士で始まります・・。心を病んでしまう主な原因の1つだと思っています。

2 給食

給食中は休憩中ではありません。残す残さないや、量が違う、おかわりのじゃんけん、アレルギー対応、最近はコロナ対応まで。アレルギー児童がいるとかなり神経を使います。しかし、命に関わることなので、授業なんかよりはるかに重要だと僕は思っていました。

3 掃除

外国では、子供に掃除をさせるなんて虐待!みたいな風潮らしいですが、日本では自分の学校は自分で掃除をすることになっています。もちろん、先生も子供もみんなで掃除をします。工夫して掃除をしている子を褒めたり、やらない子を叱ったりしながら。

4 休み時間

子供が大好きな時間です。そして、トラブルが一番多い時間でもあります。なければ、トラブルは激減するでしょう(笑)僕は子供と一緒に遊ぶタイプでした。心が解放されているときに子供は本音で話します。

5 会議

いろいろな議題があります。え、そんなことも会議で決めるの?的なレベルのことまで。まあ、先生たちもいろいろな人がいるので、ある程度きっちり決めておかないと後からブーブー言われますからね。ちなみに、学校における責任者は校長です。運動会をいつにするか、校則について、コロナ対応など各担当から提案はありますが、最終議決権は校長がもっています。その上に教育委員会がいるというような構図です。もちろん、教育委員会の指示には校長含め、学校は従います。

6 研修

学校ごとにテーマをもって研修をしています。この研修が誰のためもの、何のためのものかはここでは書ききれないので省略します。研究授業など聞いたことはありますか?みんなで検討した指導案をもとに授業を行います。ほとんどの場合、やらされて終わってます。PDCAも回っていません。もし、子供のためにやるのであるならば、みんながやればいいのですが、だいたい頑張っている先生がやります。逆に言うと、頑張らない人先生はやりません。いろいろな理由をつけて・・。ちなみに僕はよくやっていました。なんだかんだやった方が自分のためにもなるからです。

7 帰宅

わざわざこれを見出しにしたのにも意味があります。帰宅するときは、自分の仕事が終わったときではありません。帰っていい雰囲気の時なんです。先述しましたが、授業の準備には終わりがありません。究極は、自分の空いている時間をすべて授業の準備に費やすことです。そもそも勤務時間という概念がなかったので、帰る=授業の準備で妥協するだと思っていました。どこかで区切りをつけることがとても難しく感じた1年でしたし、区切りをつけず遅くまで残っている先生が評価をされていた雰囲気もありました。最近は働き方改革を意識している人もいるようです。

最後に

僕自身は、上に書いた1年目の働き方に後悔は全くありません。むしろ、やってよかったと思っています。だからと言って同じようなことをしろとは思いませんが・・。

ただ、昨今の働き方改革の影響で、定時になれば仕事が終わっていなくても業務を終了するというのはどうかなと思います。そして、みんながそれをしていると思っている若手の先生たちは今後まずいことになると思います。学校外でも勉強している先生は勉強をしています。ある年齢になったときに、年相応の力がないとその先ハードモードです。明らかに年下に抜かされているのに本人は気づけません。本人には誰も言いませんから・・。

いざ、結婚したり子供ができたりすると時間が制限されます。そのときに、短い時間で良いパフォーマンスができる状態にするためにも先行投資は絶対に必要です。

がんばることも大切だけど、ほどほどにすることも大切。何事もバランスですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました